血が通う犬畜生を愛しいと思えた程恐ろしいと感じた機械の世界

正義のしるし、赤いマフラーの炭素野郎、いずきちです。
最近疲れると背中が痛いです。
なので背中をマッサージしようと、私はマッサージ機にかかろうと思ったワケですよ。
数日前の出来事です。
我が家には古いマッサージ機があります。座って椅子を倒すとローリングが気持ちいいヤツです。「ローリング」「たたく」「もむ」等のメニューを選び、自動設定で15分程マッサージしてくれるマッサージチェアっていうヤツです。
コイツには昔からお世話になってきました。
疲れて背中が痛い時、コイツにかかるとちょっとスッキリします。
首のあたりをもんでもらうのも気持ちいいです。
凝り固まった肩や背中にローリング!ロロロローリング~♪って歌いいたくなるくらい気持ちいい、正に正義のマッサージチェアなのです(正義ってナンダロナ)。
まぁ、とにかく私にはマッサージが必要だったのです。
うちのマッサージチェアというのはちょっと特殊な場所に設置してあります。
ダイニングデーブルの脇、テレビを乗せるカウンターの下に半分かかるような位置にあるのです。ですからマッサージチェアを使用する時は、少し手前にずらして使用すると、カウンターの板に圧迫感を感じさせられずいいカンジで使用できます。しかし、手前にずらさない状態で使用してもカウンターに顔がぶつかることはありません。十分な隙間はちゃんと確保されていますので、どうせ目をつぶるからと何度かそのまま使用しましたが、何の問題もありませんでした。
ですから私はその日、そのまま使用したわけです。
ローラーは腰からゆっくりと回りながら上がってきます。
気持ちいい。実に気持ちいいのです。
痛気持ちいい。
もしかして世の中のマゾはこの「痛気持ちいい」を求めているのでは?
とか思うほど、ああ~~痛キモチイ~
幸せの入口。
このローラーは幸せのローラー。
そしてこのローリングは最高だ。
じわじわとゆっくり上に移動しながら私に快感を与えてくれるステキなローラー様。
じっくりじわじわとローラーが上がってきて胸部くらいの位置に来た時に、ふと嫌な予感がしました。
なぜそんな嫌な予感がしたのかといいますと、胸部であるのに、しかも割と平らな胸部であるのに、なんだかいつもよりカウンターとの隙間がない…というより、拳一つくらいしか入らないくらいの隙間しかないけど、コレこのままローラーが上にいっちゃったらヤバイんでないの?顔が…
という、予感というよりも「嫌な予測」が正しいかもしれません。
しかし、意外とこのローラー。動きはゆっくりかもしれませんけど、「嫌な予測」を脳が感じている状態からけっこう一瞬で顔面部分に移動しちゃうんですよ。
次の瞬間、私の悲鳴、絶叫ですけどもね、我が家に響き渡りました。
顔が挟まったんです。
カウンターとマッサージ機の間にギッチリと挟まり、それでも止まらないそのローラーにものすごい恐怖を覚えながら、このままでは絶対顔面を骨折してしまうと思い、多少の傷が残ってもいいから強引に横に持って行って引き抜かなくてはイケナイと思い、実行しました。
一瞬の出来事でしたが、私はこの時、機械の恐怖に鳥肌を立てながら冷や汗を流し、そして、昔闘った大きな犬のことなんて思いだしていました。
大きな犬に噛まれた時は死んでしまうと思ったけれど、でも犬はやっぱり生き物で、私が気合で叫んだり暴れたり蹴飛ばしたりすればそれなりに怯むんです。
だけどローリングローラーは私がどんな悲鳴を上げても、どんなに暴れてもその動きを止めることはなく、ひたすら一定の速度で先へ先へと進もうとするのです。
恐怖というのはこんな身近にあるものなのか…。
機械の冷たさに、正義の熱は通じない…。
怖かったです。
心臓はバクバクしました。
そしてものすごく痛かった。
顔面破壊、頭蓋骨骨折、こんな死に方は絶対に嫌だ!
強引に横にズッポンと自分の頭蓋骨を引き抜くことに成功したから今の私がいるのですが、もしも失敗していたら頭蓋骨骨折で死んでいたかもしれない…うーん、なんと恐ろしいことだろう。
とにかく脱出はできたワケですが、脱出後、うずくまりながら唸り声を上げつつ痛がっている私の脇で、何事もなかったかのようにローリングローラーは動き続けていました。
幸せのローラー様は一瞬にして恐怖のローラーへと変貌を遂げたのです。
この時の私の頭の中のBGMは「グレムリン」。
こんな目にあって犬とグレムリンの走馬灯を脳内に発生させる私。
バカだと素直に思いました。
しばらくファンデーションを塗る作業にも眉毛を描く行為にも支障をきたすほど痛かったです。
左の眉毛の辺りと、左の頬骨の辺りが触ると痛くて、マッサージチェアを見るとゾッとしてました。
ところで、なぜ、こんなことが起きてしまったのかというと、それはとても単純でアホらしいことなのですが、マッサージチェアの下になぜか入り込んでいた「バスマット干し」の上に倒れるはずの背もたれがのっかってしまっていつものように下がらなかったという理由です。
なんでこんなとこにそんなもんを置いておくんだ、母よ…。
気付かなかった私も私だけどさ、そんなもんがあると思わないじゃん。
まぁ、顔面がそこそこ無事でヨカッタです。
顔面、(そこそこ)大事、大事(`´)…だぶんw
そんなカンジのワタクシでございます<(_ _)>
機械には気をつけた方がいいぜ。
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コメント
ご無沙汰しております愚人です。
先日、一人で山登りをしていた青年が、誰も来ない山奥の崖の凹みの中で、岩に手が挟まれてしまうという映画を観ました。
そこから出られなくなった青年は、そこで身動きできないまま何日間もサバイバルするのですが、結局最後は自分で腕を切断してそこから脱出しました。
実に精神的にヤな映画でした。
自然は怖いです。
岩は脅しても殴っても一歩根譲りませんから怖いです。
まるで、ふんぞり返った国家権力のようです。
この記事を読んで、ふと、そんな岩と戦う青年の映画を思い出しました。
機械と葛藤する美女。
ゴロゴロと冷血に動く機械に、顔面破壊を畏怖しながら脅え震え叫ぶ美女。
うん。
とても絵になります。
まるでフランスの古いサスペンス映画のように、怖くて美しい。
が、しかし、この場合のその美女は、凝り固まった肩や背中にローリング!ロロロローリング~♪したいがためにそこに座ったという前提がありますので、ここにそれほどの恐怖はありません。
まして、その原因が、お母さんが置いた「バスマット干し」ときてますから、これはもう
フランスの古いサスペンス映画の怖くて美しいと言うより、葛飾柴又の「とらや」の茶の間でおもわずニヤリでした。
このセンス『さすが』です。
選曲のセンスも『さすが』です。
然るに、最近の僕は何かとゴタゴタしておりまして(ゴタゴタという言葉を改めて口にして言うと、とっても変)、ブログを書く暇もなく、遂には淫らな広告に汚染されてしまいました。
いずきちさんに指摘されてから、例のニューヨーク生まれの馬鹿サプリの広告をじっくり読んでみましたが、確かに笑えました。
いつもは何気に見ていた広告も、真剣にまじまじ読んでみますと、あまりのその馬鹿さ加減に、ひっくり返って笑いました。
それを見逃さない所も『さすが』ですよね。
そんな、さすがのいずきちさんに、改めて憧れる変態親父ですが、気が付くとこんなに長々と書いてしまっておりました。
僕はまた、これからまたゴタゴタと戦います。
お忙しいいずきちさんも日々色々なゴタゴタがあると思いますが、頑張ってゴタゴタを解決して下さい。
では。
(◞≼◎≽◟◞౪◟◞≼◎≽◟) <クス♪
【2013/04/30 11:55】
URL | 愚人 #04Yc0YDc [ 編集 ]
URL | 愚人 #04Yc0YDc [ 編集 ]
>愚人さん
こんばんは、お久しぶりです(●^o^●)
岩と闘う青年の映画、精神的にじわじわきそうですね。想像しただけでヤな絵です。
私はそれに似た小説ををんだことがあります。
それは洞窟の中に閉じ込められた青年でした。
とても狭い穴に男性二人で降りて行きます。主人公が先に降りました。もう一人の男が降りてくる途中で岩が崩れてきて「ぐしゃり」という音と共にその後は何の音もしなくなりました。
降りてくる途中だったので、下半身だけがその穴の内部にある状態で、その上にはつぶれたであろう上半身と岩。
密室ではなかったその空間は、密室になってしまい、しかもその穴をふさぐものは男性の下半身。それをどうにか動かしたとしてもその上には岩がしっかりと穴をふさいでしまっているのです。
これも精神的にヤな小説でした。
(私の中では、洞窟下半身プラプラ密室発狂物語と勝手に呼んでおります。本当のタイトルは忘れました)
自然は怖い。太刀打ちできない大きすぎる力。
人はちっぽけだと思わないではいられない…。
(ちっぽけっていう言葉、良く考えると変です)
機械の冷たい動きに恐怖を感じる瞬間、私はやっぱりちっぽけであり、そんな目にあう環境を考えるとかなりアホです。日々そんなことをくりかえして生きております。
ニューヨーク生まれのあのサプリはすごいと思います。男という生物も大変だなぁ~と、そういうのを見て思ったり。そんなコンプレックスをどうにかしてくれるサプリに怪しいと思いつつ縋る男性が滑稽であり哀しくもあり、でも面白い。誰にも知られずにそんなサプリを手にする男性をこっそり窓から覗きたいと思ってしまいます。
お互いゴタゴタ、40代をゴタゴタせずしていつるすのか。。。となるとやっぱ「今でしょ」っていうカンジになるんでしょうかね、今風ですとねw
ゴタゴタとの戦い、頑張ってください。私もがんばります。
P.S
カムントニャンニャンの女っていう表現、すっごい共感しました。カムントちゃん、爆笑です。
こんばんは、お久しぶりです(●^o^●)
岩と闘う青年の映画、精神的にじわじわきそうですね。想像しただけでヤな絵です。
私はそれに似た小説ををんだことがあります。
それは洞窟の中に閉じ込められた青年でした。
とても狭い穴に男性二人で降りて行きます。主人公が先に降りました。もう一人の男が降りてくる途中で岩が崩れてきて「ぐしゃり」という音と共にその後は何の音もしなくなりました。
降りてくる途中だったので、下半身だけがその穴の内部にある状態で、その上にはつぶれたであろう上半身と岩。
密室ではなかったその空間は、密室になってしまい、しかもその穴をふさぐものは男性の下半身。それをどうにか動かしたとしてもその上には岩がしっかりと穴をふさいでしまっているのです。
これも精神的にヤな小説でした。
(私の中では、洞窟下半身プラプラ密室発狂物語と勝手に呼んでおります。本当のタイトルは忘れました)
自然は怖い。太刀打ちできない大きすぎる力。
人はちっぽけだと思わないではいられない…。
(ちっぽけっていう言葉、良く考えると変です)
機械の冷たい動きに恐怖を感じる瞬間、私はやっぱりちっぽけであり、そんな目にあう環境を考えるとかなりアホです。日々そんなことをくりかえして生きております。
ニューヨーク生まれのあのサプリはすごいと思います。男という生物も大変だなぁ~と、そういうのを見て思ったり。そんなコンプレックスをどうにかしてくれるサプリに怪しいと思いつつ縋る男性が滑稽であり哀しくもあり、でも面白い。誰にも知られずにそんなサプリを手にする男性をこっそり窓から覗きたいと思ってしまいます。
お互いゴタゴタ、40代をゴタゴタせずしていつるすのか。。。となるとやっぱ「今でしょ」っていうカンジになるんでしょうかね、今風ですとねw
ゴタゴタとの戦い、頑張ってください。私もがんばります。
P.S
カムントニャンニャンの女っていう表現、すっごい共感しました。カムントちゃん、爆笑です。
【2013/05/02 22:32】
URL | 立方晶窒化炭素 IK #- [ 編集 ]
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