没頭の罠

「おーい、帰って来ーい。」

と、一緒にいる人に言われたことが何度もあります。

私は何かに没頭したり、考え事をしていたりするとその場所であるとか、その時間であるとか、そういうことが一切関係なくなってしまうところがあるのです。

はっ！

と、気がつく。

気がつくとこういうことになっていた、というヤツです。

集中するとすぐに別の世界へ旅立ってしまうこの習性はどうにかした方がいいと、今日こそは思ったのであります。




髪を染める時って、何分たってから洗い流せとかって書いてあるじゃないですか。１０分だとこれくらい、２０分でこれくらい、３０分ではこんな感じとか…。
でも、その待つだけの時間っていうのはけっこう苦痛じゃないですか。

だから、だから私は何か仕事に関することを少しでも進めてしまおうと、簡単にできる作業を選んで始めたわけです。

その仕事とは、

「納品書のハンコ押し。」


待ち時間さえも無駄にしない、時間を上手に使う女。
カッコイイじゃないですか、素晴らしいじゃないですか。

でもそこには落とし穴がありました。

納品書に押されるハンコっていうのはちょっと気を抜くをやたらと斜めになって、完全な水平状態でしっかり押すにはちょっと神経を集中させる必要があったのです。

アホらしいことに、私はすっかりその作業に没頭していってしまったのです。

水平との戦い。

少しの角度もつけない完璧な押し方。

私はまるで機械の仕事のように美しく且つ正確にハンコを押し続けて行きました。




そして、気が付いたらびっくりすることに、時計の針はどれほど進んでいるのか考えたくもない状態になっていました。

で、

コレよ。



ちょっとショック。
何がショックって、最近は髪が伸びてきたのであんまり傷めたくなかったのに、完全に傷んでしまったこと。金髪通り越してなんか白くなってるトコがあるし…。
長めの金髪はさすがキビシイ。ベリーショートならすぐ伸びるし切っちゃうから問題ないにしても、これはちょっと…(>_<)

ウワァァァァンΣΣ┗（|||｀□´|||;;）┛


母が、「念願のボウズになれや。」

と微笑みました。

…ウィッグ生活が始まるのかなぁ。

<

必殺バリカン。


もう少し寒くなってからかなー。

あー、変態だと思われる。