fc2ブログ
11/ 1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.31./01

本当はすごっくショックだったし、怖い。 

いつしか時代について行けなくなるんだろう…

とは、思っています。ちゃんと思っています。思っていましたし、ある程度覚悟はしているつもりでした。でも私はショックを受け、そして恐ろしいとまで思ってしまい、普通にしてはいられないのです。だからもうダメなんでしょう。それを受け入れられないということは、私はもう時代について行けなくなってしまった…そう言っても過言ではないと思います。


何が???


店員さんが。


昔、店員さんは普通でした。でも数年前、カリスマ店員という言葉を聞いたあたりから、店員さんがものすごくオカシイと思います。おかしさは続行しています。でも今を生きる若者はおかしいとは思わないから、そういう世の中なんだということも分かっています。

私は絶対にオバサンなんですけれども、オバサンは認めるから、あれは絶対オカシイと言わせて下さい。いや、もしオバサンじゃなかったとしてもオカシイと言うのではないだろうか…と思えてきて仕方がありません。そんな不気味な世界…。



ちょっと若い子向けの服が売っている店内に足を運ぶと、どこからか聞こえてくる不気味な声。カンだかい声を鼻にかけて、語尾を伸ばしながら微妙に音程をあげて行く。

「いらっしゃいませ~(↑)~(↑)~(↑)~(↑)~。」



今現在の私は、彼女らが「いらっしゃいませ。」と言っていることが分かりますが、私は初めてそのカンだかい「いらっしゃいませ。」を聞いた時、「いらっしゃいませ。」とは聞こえませんでした。たぶん、たまたま初めて聞いた店員さんの声とか話し方がかなり特徴的だったからだとは思うのですが、絶対に「いらっしゃいませ。」とは聞こえなかったのです。


では何と聞こえたのか…(恐ろしいですよ)。


「にらっちゃいまぷぅううううう~~~~ん。」

と、聞こえました。

もーびっくりしましたよ、本気で。だってそう聞こえるんですから。鼻の穴は完全にふさがってるんじゃないの?っていうくらい鼻にかかったカンだかい声で、何度も何度も店内に響き渡るように叫んでいるのです。


え?何?何なの?なんかコエー。
一体なんの呪文?
何で「にらっちゃいまぷーん。」て叫ぶの?
いや、私をバカにしてるの?
だって「ぷぅううう~~ん。」って、はっきり言ってるよ?

どう表現したらよいのか分かりませんがなんとなく「危険」だと思いました。
私はきょろきょろと店内を見渡しながら、挙動不審になるしかありません。

そして何度も聞いているうちに、なぜかその呪文のような言葉に妙な恥ずかしさを覚え、何にもしていないのに恥ずかしくてうつむいてしまいました。ただ私の傍で「にらっちゃいまぷーん。」と叫ぶ女がいるというだけのハナシなんですが、もう恥ずかしくていてもたってもいられなくなりました。そんな私にはお構いなしにその店員さんは、何度も何度もその私が恥ずかしくてたまらない「にらっちゃいまぷーん。」を連発するのです。

なんなんだ!?この店は!不快!

とにかくこの場所から一刻も早く離れなければ私の精神はもたない。本当は今すぐにでもこの恥ずかしくて痒くて痒い眉間の辺りにナイフでも突き刺すか、痒くて痒いような気がするおでこのあたりをカタイ床にガンガン打ちつけるか、それか、恐ろしさのあまりその店員さんを締め上げるかの3択のどれかを実行してしまいそうなのです。

逃げよう、こんな時は逃げるしかないんだ。そう自分に言い聞かせ、その場を去ろうとしたその時でした。今度は別の店員さんが出てきて、カンだかい声で言ったのです。

「いらっしゃいませぇぇぇえええええええん。」と。



その時、全てを理解しました。


「にらっちゃいまぷーん。」はもしかしなくとも「いらっしゃいませーん。」だ。

あの女の鼻の詰まり方と独特な言い方で変なふうに聞こえるんだ、と。

それが「いらっしゃいませ。」であると理解すると、不思議と恥ずかしさは失せて行きました。何だかわからなかったから、言葉としては恥ずかしい系に属するような発音だったので、勝手に恥ずかしい気持ちになっていましたが、正体が「いらっしゃいませ。」だと分かればカンには触りますけれども平気です。

平気にはなりましたが、今度は何となく、意味もなく、

「納得できない。」という気持ちになっていきました。

どう考えてもオカシイ。だってあの女は呪文にしか聞こえないような音を発しているじゃないか。私は今すぐあの女に、

「おまえの「いらっしゃいませーん」は、「にらっちゃいまぷーん」と聞こえるぞ。罪だからヤメロ。」

と、言いたくて言いたくてたまらないのです。

「大声で「ぷーん」とかスゲェこと言ってんじゃねぇっ、可笑しすぎるだろ、オカシイぞ、変だよ変!」

と、言ってやりたくてやりたくてたまらないのです。


…しかし大人な私は我慢しました。若者は若者の世界で生きているんだ。ここは金髪バカヤローの出る幕ではないのだ。彼女がこれからどのような接客をし、どのような服を売り、どのように仕事を終え、どのようなプライベートを過ごすのか…。そしてどのような男と恋に落ち、どのように傷つき、どのような別れ話をするのか…。しかし彼氏と別れた直後でもしっかりと仕事はしなくてはいけませんから、彼女は「にらっちゃいまぷぅ~ん。」と叫ぶ。どのような哀愁の「にらっちゃいまぷぅ~ん。」であろうか…。

―聞きたい―

たぶん私が男であったなら、その哀愁の「にらっちゃいまぷぅ~ん。」が聞きたいがために、彼女に声をかけてしまうのかもしれません。結婚詐欺師のように。でも金はいらない、哀愁の「にらっちゃいまぷぅ~ん。」を聞かせろ。という完全な変態として。

彼女をボーゼンと見つめつつ、そんなことばかりを真剣に考えてしまいました。が、彼女の出っ歯にキモピンクの口紅がくっついているのを見た瞬間冷めました。(※キモピンクとは私にとって気持ち悪いと思う独特のピンク いずきち用語。)

私が男なら残念ながらきっと起たない。鼻づまりの歯紅女はスタイルが良くても無理だ。仕方がない、諦めよう…。

そして私は服を買わずにその店から立ち去ったのでした。

と、常々単独行動の好きな私は、こうやって自由なことを思って街をふらつく怪しい人です。だけど、本当はみんながそういうことを思っているのだとばかり思っていました。でもどうやら違うらしい。じゃぁ、人は一体何を考えて街を歩くのだろうか。

謎。

時代についていくどころか、良く考えたら「人」さえよくわかっていない私です。


今はもうその店員さんたち独特の「いらっしゃいませ~。」に慣れましたが、それでもやっぱりまじましと観察すると「絶対オカシイ。ギャハハハハハハハ!」と突然叫びたくなってしまいます。

「いいの?ホントに何の疑問も感じない?????」

と、金髪バカヤローに思われていますよ、店員さん……ま、店員さんにとってはどうでもいいことです。私だって思われてるはずですから「あいつ変。」と。

そういうのを「相容れない」と言うんでしょう。時代、感覚、感性、いつも世界はごちゃまぜで、キレイじゃないからそれがいいんです。キレイじゃないからキレイなところをズームするんです。少し離れて見つめれば、もうぐちゃぐちゃにかき混ぜたくなるような色をしているのになぁ…と、思ってしまいます。

それにしても、私は本当に怖かったでんですよ、あの「にらっちゃいまぷーん。」なんの恐怖ですかね。




人気ブログランキングへ にほんブログ村 お笑いブログ 自作面白ネタへ

記事一覧

カテゴリ合ってますか…。
主婦日記とかには混ぜてもらえない気がするんですよ。
カテゴリ分けって難しい。音楽関連のトコに行ってもいいかなぁ。



立方晶窒化炭素 IKプロデュース♪
魔除け・邪気避け系、ブラックテイストパワーストーンショップ
インクルージョンイズム
インクスージョンイズムバナー

関連記事
スポンサーサイト



テーマ: ガンバレ!!私ヽ(*´∀`*)ノ
ジャンル: ブログ

カテゴリ: 微妙な瞬間物語

comment(8) | trackback(0) | 記事編集

PAGE TOP

 | h o m e |