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目と目で会話するその時 

目が合うと恥ずかしくなってついうつむいてしまう。
…恥ずかしいから。

でも、彼の目があまりにも真剣に私を捕えていることが
なんとなくわかってしまったら、
絡めた視線を外せない時もあるのかもしれない。

見つめ合ったその目での会話。

私に、彼の心の声が確実に届いてしまいそうな、そんな一秒。




な、市役所での出来事がついこの間ありましたよ?

なんかのアレ。どーしてもいる書類をとりに行ったのです。市役所に。

市役所には見たことのない大行列ができていました。そう、高速道路の料金が無料になるという「罹災証明」をとりに行ったのです。しかしとても混雑していました。実際その証明書を貰うのに2時間並んでいましたから。大変疲れましたけれども、それよりも私は精神的にいろいろと大変だったのです。



市役所に着いた私は、即席で出来たと思われる手書きの案内ビラが貼られている入り口付近で、どのような手順を経ると目的ものもが手に入るのかを確認していました。そしてこれは大変時間がかかるだろうということを悟ります。大勢の人がガヤガヤと行ったり来たりしている空間ですが、そこには一つの列なるものが存在していました。

どんだけ曲がりくねまくっている列ですか?

と聞きたくなるほどぐにゃりぐにゃりと曲がった列の最後尾に私は並びました。すると私の前には一人のイケメンおにーちゃんが。20代後半でしょうか、可愛らしいイケメンおにーちゃんです。意味はなくてもキレイでないオヤジを視界に入れておくよりは若いおにーちゃんの方がぜんぜんいいです。

目の保養…とまではいかないおにーちゃんでも若いってだけで許せるという、なんともオヤジ化してしまった私のこの思考。自分のダンナ様ももう30代になってしまったことだし、ここはやっぱり20代のその若々しい生命力を後ろからずっと見ていられるなんてラッキー♪と思っておりました。

そうやって列の前のおにーちゃんを見つつ、ホクホクしていると後ろに並んだと思われる人の肩らしき部分が私の背中にコツンと軽く当たりました。

誰か私の後ろに並んだのか。と、後ろを振り返るとそこには目の覚めるような蛍光色水色のポロシャツを着た、どう見ても50代後半的なオヤジが立っていました。しかも髪の毛がべたべたでおでこに貼りついています。コレ系の人についていつも疑問に思います。その髪が濡れちゃってるみたいなベタベタは一体何なんですか?と。

汗なのか?それとも、髪の油?

でも、もしかしたら、今お風呂に入ったばかりで洗った髪が渇いていない状態?

それにしてもこっペリと髪がべたべたではっきり言いますと気持ちが悪いです。そして次の瞬間に、お風呂上がりの濡れた髪では絶対にないということが発覚します。なぜか。

それはにおい。

例えば3年間、一度も洗うことなく履き続けた運動靴で、100Mダッシュを20回繰り返してヘロヘロになった男性ホルモン系のムサムサくんが

「ああ、疲れた。」と言って運動靴を脱いだとしましょう。

その湯気の出そうな暖かい運動靴の中に、これまたとっても熟成させた納豆をごっそり詰めてぐりぐり掻き回します。

それから蒸す。そうですね、10分くらいでいいでしょうか。

そうして出来上がった何だかわからないけどすごそうなものを濃縮エキス製造機へ突っ込んで、出来たエキスを身体中にぬったくったような臭いがしました。

その蛍光色水色のポロシャツオヤジから。

えっと、一言で言うと「くさい。」です(滝涙

鼻で息をするのをためらいますが、口で呼吸をするとそのエキスを身体に取り入れるような気がして涙目になります。実は私はこんなにも心のか弱い乙女な部分だってあるのです。そんなか弱さ故に、ついついイラっとしてしまったりなんかしちゃうんです。だから少しだけ表情もそれはそれは鬼瓦のようになってしまうんですね。

とにかく眉間のしわはとれません。一刻も早く書類にたどり着かないと私は死んでしまうかもしれない…とそんなことを考えつつ、今度はその蛍光色水色のポロシャツオヤジの後ろの方に目をやると、ピンク地に目の覚めるようなオレンジ色の大きな花柄のワンピースを着たおばさまが立っていました。

スゴイ…。どうして?と何から突っ込んでいいのかわかりませんが、とにかく疑問を抱きます。だって、そのおばさまはワンピースを着ていますけれどもまるでドラえもんのスリーサイズのようにどこにも凹凸がありません。凹凸に関して私は偉そうなことを言える立場でないことはよく分かっていますが、それでも言わせて頂きたくなるほどにBWHが全て同じサイズに見えました。でも太さに関してはヘビー級ではなくもう少し小ぶりな感じでミドル級でした。

そしてそんな彼女の来ているワンピースの色から、私は彼女をまるで「かまぼこ」のような人だと思わずにはいられませんでした。そしてよくよくお顔を拝見致しますと、なんともいえないドラゴン系。だけど寸詰まりのような圧縮された感があり、どう見ても「しゃちほこ」。そうです、おばさまは「かまぼこ」のようであり「しゃちほこ」にそっくりなのです。

2011-07-16-01.jpg

とたんに私は「ぐふっ」と変な音を立ててしまいました。ものすごく失礼なんですが、勝手に面白くなってしまい、込み上げてくる笑いを押さえることができなかったのです…修行の足りないオトナです、反省しますと口では言っときます。(←最低

とにかくもう私は後ろ方向を見てはいけないと思いました。

水色オヤジとかまぼこおばさまは目の保養にもなんにもなりませんし、オヤジの臭いにあてられて頭が痛くなってきそうです。

だから私はもう前だけ向いて生きよう。それがいい。と、もう一度前に向き直りイケメンだけを視界に入れ、少しでも快適に、かなりかかると思われる時間を過ごしてやろうと思っていたのです。

数十分間はそうして、後ろも振り向かず、臭いにも我慢して何事もなく過ごしました。イケメンおにーちゃんはといえば真剣な顔でケータイゲームをしております。こんな待ち時間にはとっても便利なケータイゲーム。私も最近アイフォンにしましたけれどもどうも画面の操作のちまちま感が好きになれず、今のところ電話の機能だけを使っている状態ですが、いつかものすごいスマートにサラサラとカッコよく現代風なことをしたいと思っています。(こんなことを思っている時点でもうアウト)

そうして時を過ごしていますと、進んだ列はとある決まりのあるコーナーへと突入致します。その列に即席でできたと思われるその決まりとは、ある一定の区間に到達した人だけ着席するという決まりでした。

その区間はけっこう長く、人数で言いますと15人くらいが横に並んで着席する状態です。壁に固定で作られた長いベンチのような椅子でした。そこに到達した人は次々と着席し、列が進むとベンチの向こう端にいる人が一人立ち、また到着した人が座るという繰り返しでした。

しかし15人は常にそのベンチに座っているという状態ですから、列が進めば少しずつずれなければなりません。座ったばかりの人々は一度立ち上がってまた座るというスタイルで移動しますが、みんなそのうち面倒になって5人くらいの入れ替わりを経験したくらいから、ケツのみをズリズリとずらす方式に変えます。その様もわりと滑稽でありましたが、そこにいるほぼ全員の方がその方式で移動するものですから誰も指をさして笑うものもいない、極めて平和な空間でした。

そんな時はいくらこの私が外道であっても、すました顔をしてケツをズリズリとずらす団体様がおもしれぇ…とか思っても、突然指を指して高笑いをするなんてことはしません。それから「君たちは、おかしいと思わないのか!おかしいと言う事に気付こうではないか!」と突然演説したりもしません。こんな時にしたいようにしていたら私は確実に逮捕されてしまいます。オトナな私は腹の底でクスっと笑ってちゃんと我慢するのです。

そしてそんな私もそのお座りゾーンのあたりに到達しました。


事件はこのベンチで起きるのです。


ああ、ちょこっとサラサラっと書こうと思っただけなのに、文字数がもうこんなに…。

いつもいつも読む人には申し訳ないなぁと思いつつもこうやって駄文をズラズラと書いてしまうのです。大変申し訳ありません。ですから今日はもうこの辺にしておこうと思います。さて、次回はこのベンチで起きた大事件により…

と、思ったけど、もういいや。あとこの倍くらいの文字数になってしまうとは思いますが、一気に書いてしまう事にします。

まず私の前にいるイケメンおにーちゃん。彼が私よりも先に座るわけです。彼はベンチに座ってももちろんケータイゲームをしています。立ってゲームをするよりも座ってするほうが身体によさそうです。(意味不明)
ここは何の問題もありません。君は一人の世界で存分にゲームをしていてくれたまえ。私は勝手に観察しておりますよ、というアホな思考で見ています。

そして列は進み私も座る時が来ました。

頭の中のBGMは沢田研二の「ダーリング」です。


堂々と座ってやりました。威風堂々っていってもいいくらい。
もちろん足も組みます。ジュリーが足を組めって言ってますから。(←バカ

ずっと立ちっぱなしだったので足的にはとても助かります。硬い木でできているベンチですからケツの骨が痛いなぁとは思いましたけれどもそれでも足にとっては優しいベンチでした。

そしてしばらくすると列がずれ始めます。この辺の人たちはお座りの新人ですから、一度立ってから一人分ずれて座るという、お行儀的にはまだよろしい風味をかもしだしていないとイケナイ雰囲気です。イケメンおにーちゃんも私も一度立ち上げってからまた座りました。そして私の隣には後ろの水色オヤジが座りましたが、私は残念なことに「オエ」っとなり、眉間のしわはますます深く刻まれました。

何度かそんなことを繰り返していくと5回目の立ったり座ったりの辺りから突然イケメンおにーちゃんは、あのケツだけズリズリ技を使いはじめました。

ほう、ここで使うか。だったら私も一緒にやってやろうではないか。と優しさたっぷりの私でした、ここまでは。

ここまでは、です。

ケツだけズリズリ技を使い始めたおにーちゃんには大きな問題がありました。それは彼がズボンにつけている車のカギらしきものなのですが、そのチェーンの長さが30センチ以上あるのです。彼がケツのみでズレるとそのカギはそのまま動かないので私の座るべきトコロにカギだけが取り残された状態になるのです。

私もまさかその上には座れませんから、カギを彼の方にずらして申し訳なさそうに座るしかありません。まず、コレを二回やられた時点で何やら沸々と腹の中で煮えてくるものを感じました。

「あのね、君のカギはポケットに入れちゃった方がいいんじゃないのかな。だってすっごく邪魔なんだよ?私にとって大迷惑なんだよ?どうしてもポケットに入れたくないって言うんだったらせめて自分でカギも一緒に動かすとかしたらどうかな。なんで私が君のカギをいちいち動かして座らないとイケナイのかなって思っちゃうんだ。ごめんね?心が狭いよね。人類みな兄弟なのにね。でも君がイケメンだからよかった。これが変な臭いのする水色っぽいオヤジだったら2秒でキレて大変なことになっていたかもしれない。とにかく、そのカギ、自分で何とかしてネ。」

と、心の中で言いました。心の中です。

だってそんな市役所とかで問題児になりたくないじゃないですか。一般市民として、せめてこんなところでは大人しくしていたいじゃないですか。

だからもう少し我慢しようと思いました。

そして三度目。腹の中の煮えたぎるものは少しだけメラっと炎をあげたように思いました。するとその瞬間、となりの水色オヤジの携帯が大きな音で鳴ります。

ららら ららら ららら ららら ららら ららら…1 2 3 4 5 6 do it!



ケツを振るダンスのあの曲、カラのミスターです。
オヤジとカラの組み合わせが申し訳ないけれど気持ち悪い。
着うたその曲にするんだったらせめて頭を洗ってくれ、ヘイ、ミスター。

今すぐにミスター、止めてくれミスター…

キッと水色オヤジを睨みつける私に、オヤジはわたわたと携帯の音をどうにかしようとポケットを探りますが、なかなか取り出せずにもたついています。このドンくささと普通の臭さが私の視覚と臭覚を刺激し、聴覚ではケツダンス。ゴゴゴゴゴっと音を立てて煮えたぎっているものがボウボウと燃え始めました。

その直後、四回目のイケメン野郎の移動。またカギは私の座るべき場所に残して。もうすっかり頭にきた私は、水色オヤジを睨みつつ、イケメン野郎のカギの上にドスンと

…座ってやりました。座ってやったんです。

オヤジのカラは止まりガヤガヤとした雑音に包まれつつ、私はケツに異物を感ながらも座っていました。

なんともいえない心持で。

車のカギの他にもジャラジャラとなんかいろんなもんがついているカギ集団です。私だってそんなのの上に座りたくありません。でも、もうどかしてやるのがイヤでした。水色オヤジの絶妙なタイミングで私の中の何かに火がついたのですけれども、私はもうこのカギの上からどいてやる気はしません。そして止まったはずのカラのミスターは私の頭の中で流れ続け、異物感を感じるケツを今すぐにでも高速回転させながら座ったままケツフリダンスでもしてやろうかと、恐ろしい衝動に襲われるのでした。

それでも時は進み、イケメン野郎は動きます。私にはその瞬間がスローモーションのように見えました。


ツーーーーーン。



と鎖が伸びて知らぬ間に鎖につながれた犬のような表情のイケメン野郎。

私のケツに繋がれた30センチの可愛いミスター。



目が合うと恥ずかしくなってついうつむいてしまう。
…恥ずかしいから。

でも、彼の目があまりにも真剣に私を捕えていることが
なんとなくわかってしまったら、
絡めた視線を外せない時もあるのかもしれない。

見つめ合ったその目での会話。

私に、彼の心の声が確実に届いてしまいそうな、そんな一秒。




だからナンダ。私の座るべき場所にこのカギがいつもいつもあるから、私はここに座ってやってんだ。そんな怯えた目で見たってどかねーよ。このままケツをズラして横にズレてやる。おまえのカギはもうずっと私のケツの下だ。そうさせたのはおまえだ!

彼の心の声が私に届く前に、どうか私の心の声を彼に届けて下さいとお祈りポーズをして目を閉じようかと思いました。

2時間。2時間かけてもらった証明書。
いろんな人のいろんな心の葛藤。それがドラマです。

そして私はいつの時代も乙女にはなれない。卵でも温めるかのように人様の車のカギをケツで温められるこの神経は一体いつからイカレているのでしょう。

バカバカしくも何かを感じずにはいられない、ちょっとお茶目なお年頃のいすきちでございました。

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